2021年10月:天草市に事務所を移転します
はじめに
熊本市で開業して1年半が経ちました。
開業した当初は、家族を路頭に迷わせてしまわないか、本当にやっていけるのか、少し不安もありましたが、顧問先や色んな方々の支援を賜り何とかここまでやってこれました。感謝の気持ちでいっぱいです。
そして前々から計画していたのですが、この度、令和3年の10月5日に天草市(志柿)に事務所移転することになりました。
元々、私と妻は天草市の倉岳中学校で出会って「いつか一緒に帰ろう」と約束していましたので、また天草に住むことが決まって嬉しく思っています。「故郷で錦を飾る」ではないですが、これから天草の企業の皆様のお役に立てればと幸いです。
天草の過疎化について思う
RESAS(地域経済分析システム)で天草市の将来人口推計を見てみました。
2021年8月現在、天草市の人口は約7.7万人(熊本市の約10分の1です)。グラフを見てもわかるように、今後も急速に人口は急速に減少していく見込みです。
都市部と比較して人口が減っていようが、若者が減って高齢者が多かろうが、小さくても幸せに回っていけるような経済圏やコミュニティを作っていくしかないと思うので、個人的には過疎化による人口分布の問題はあまり気にしていません。
大矢野に「高校までは天草で」という看板があります。気持ちは分かりますが、特に資金的に余裕がある層の子供が市内へ流出するのは今後も止められないでしょう。
ただ、天草で仕事をしたい方が働ける環境や、天草から一度出た若者がいずれ戻りたくなるような経済圏やコミュニティを中長期的にどう作っていくのは重要だと思います。
もちろん政治の果たす役割は大きいですが、私もミクロに、税理士として何かできないかと考えていこうと思います。
税理士として出来ること
国税庁発表によると、平成30年の欠損(赤字)法人は62.1%です。言い換えると黒字法人は37.9%ということになります。コロナの影響により、ますます欠損法人は増えていくと見込まれています。
これは自慢に聞こえてしまうかもしれないのですが、当事務所の月次顧問先は、直近の申告で黒字割合が70%超でした。これはもちろん顧問先の功績ですが、会計税務面の税理士の役割と併せて、私なりに出来る支援に力を注いできました。大きく分けると以下の2つの点に重きを置いています。
- クラウドによる経理業務の省力化
- 事業計画の策定支援と実行
やっていることは月並みかもしれないですが、会社それぞれの性格や局面によってやるべきことは異なります。私の経営支援に関する総論を過去記事にまとめていますのでご参考までに。
この私の経験や、実践してきたリソースを天草の企業、またはこれから起業する方々に注いでいければと思っています。会社を経営して、維持していくということは本当に大変ですが、天草で魅力的な企業が増えて地域が発展していくことは、これからの世代への希望になると思います。私に出来ることは精一杯やらせていただきますので、どうぞ宜しくお願いします。
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髙木誠