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税理士事務所を開業して1年、失敗したと思うことについて考えてみた

はじめに

2020年の春に開業してから1年が経ちました。感覚としては本当にあっという間でした。

開業したときは「私、失敗しないんで」と心の中でイキってた気がしますが、実際には小さな失敗がいくつもありました。

失敗したなと思う事を2年目で繰り返さないように記しておきたいと思います。

開業されたばかりの先生の参考にもなれば幸いです。

税理士は安売りをすべきか

一番の失敗は、仕事の受注についてです。

 

開業後間もなくは、とにかく生活費を確保するために安定的な売上を確保したかったのですが、それでも安売りはしてはいけないというのが頭の中にありました。

安売りして受注したら後から仕事が増えたときに辛くなると思っていましたし、諸先輩方からも税理士は安売りしてはいけないという事を聞かされていました。しかし、開業したての頃は自分のことは認知されていないですし、いくら営業して力説しても、税理士の仕事ぶりというのはなかなか相手側には伝わりません(もちろんここで仕事を取れる方もいると思いますが…)。

 

営業にいった会社の顧問税理士の仕事ぶりも分からないので、自分に乗り換えた場合のバリューはなかなか可視化できません。情報をもらって可視化できたとしても「うちは開業当時から〇〇さんにお願いしているから」とか「もう〇年も依頼しているから」とかいう返事が返ってきました。

 

税理士は、仕事をして初めて自分の仕事ぶりを評価していただけます。

なので税理士は安売りすべきか?という問いに対して、私のアンサーは「仕事がないなら安売りしてもよい」です。

 

ただし、仕事量が見合ってなかったら後から値上げすることが前提です。例えば、「とりあえず1年間、〇〇万円でやるので一度私を使ってみてください」という契約をしてもいいでしょう。2年目の値上時にやっぱり断られたらそれはそれで仕方ないです。私は途中でこの方法に切り替え、安くてもまずは仕事ぶりを見てもらいたい、役に立ちたいを優先しました。今のところ値上げを提案したお客様には全て承諾いただいています。

 

リスクも伴う考え方なので、安売りする相手は慎重に。いい仕事をしたら値上げにも応じてくれると思う方と契約しましょう。「値上げが出来て初めて一人前」。それが僕の感想です。

付き合ってはいけない依頼者の見極め

もうひとつの失敗は確定申告時期のことです。

色々と仕込んでた成果もあってか、年明けからほぼ毎日のように確定申告の問い合わせが来ました。依頼が多かったのは嬉しかったですが無体な要求をされる依頼者は断ろうと思っていました。

思ってはいたんですが…頭では分かっていたんですが…やらかしてしまいました。

 

まず一つ目は、知り合いからお願いされた確定申告です。

「今まで自分でやってたけど今回から税理士に頼みたい」という方でした。

打ち合わせで報酬の話になると「安くしてください」的なことを言われました。私の経験上、最初からこういう事を言う方は、プロ意識が低いです。プロには適正な対価をきちんと払うべきという考え方の人と仕事をしたいです。自分が逆の立場だったら、例え知り合いでも、いや、知り合いだからこと「ちゃんと周りの方と同じように報酬とって下さい」と必ず言いますし、これまでもそうしてきました。

面談の時点で違和感満載だったのですが、知り合いだから…という理由で受けてしまいました。

受けた結果、「まだ税金払うフェーズではない」と自分勝手なこと言われたり、資料を用意してくれない(わざわざこちらが取りに行って写メとか撮る)、挙句の果てに請求した報酬にも納得頂けず、9割方作業が終わっていたのに「他の税理士にお願いしてください」ということにしました。悔しかったですね(笑)。ただ、悪いのは受けた自分です。いい教訓になりました。

 

もう一つは、知り合いからの紹介で受けた確定申告です。

「友達が確定申告をお願いしたいと言ってるんだけど…」という案件でしたが、面談して違和感を感じたので普段なら受けないのですが、紹介者の顔を潰すわけにはいかないと思い、引き受けてしまいました。

結果、資料は送ってくれない。約束した時間を何度もスッぽかす。粉飾紛いの要求をするなどストレスが限界でした。もちろん駄目なものは駄目で押切りましたが、精神的にも時間的にも無駄な時間を過ごしたなと反省しています。

紹介者にはお世話になっていても、それはそれ、これはこれです。これも受けた自分が悪いんです。

 

この二つの事例に共通して言えるのは、面談時の直感はやはり正しかったということです。人間は元来この能力が備わっているんです(例:古代ギリシャの人相学)。これからは自分の直感に逆らわないよう仕事を見極めたいなと思います。

参考記事

税理士事務所に対する不満について